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クリスティーヌ

揃い性抜群、総太り型で高収量、黒葉枯病に強い

1.熟期110~120日の周年栽培可能品種。
2.極晩抽性で、地上部の病害に強く黒葉枯病、斑点病、うどんこ病耐性に優れる。
3.草勢はややおとなしめで、耐寒性に優れる。
4.円筒形に近い形状で尻詰まりが良い。
5.根長18~20cmで根色・肉色ともに濃鮮紅色。
6.吸い込み性が強く、青首が少ない。
7.肌つや良好で洗い上がりが美しい、また首回りも細く見た目が美しい。
8.在圃性に優れ、圃場での裂根が少ない。
9.しみ腐病に比較的強い。
10.ニンジン臭が少なく食味に優れる、またカロテン含有量が高い

栽培のポイント

・初期生育が緩慢であるため、深まきを避け(覆土1.5~2cm程度)、播種後の継続的な潅水など本葉展開までの水分管理に注意。
・雑草負けするケースがあるため、しっかり初期の雑草防除を行う。
・土壌水分管理の難しいトンネル栽培での1粒まきは極力避ける。
・10a当たり5~6万粒程度での密植栽培が望ましい。
・洗浄時の裂根の割合を抑えるため、雨天直後の収穫を避け、収穫の翌日に洗浄する。

1.圃場準備
良品収穫のため、にんじんの連作は避ける。圃場の排水性を高めるため、作付け前に深耕を行うことが望ましい。作付け前の未熟堆肥施用は、岐根やしみ腐病発生の原因となるため避ける。岐根やネコブセンチュウ、ネグサレセンチュウによる被害低減のため、センチュウ防除の土壌消毒を実施する。
2.施肥
前作の残肥を考慮して設計する。10a当たり窒素5~15kg、リン酸10~25kg、カリ5~15kgを目安とする。ただし、火山灰土ではリン酸を10a当たり20kg以上施用することが望ましい。
本品種は生育後半に肥大するため、緩効性肥料の使用若しくは追肥の施用をすることが望ましい。
低pHは、初期生育不良やしみ腐病の発生を助長するため、苦土石灰等を使用して土壌pHを6.0~6.5に補正することが望ましい。
3.播種
夏まきの播種期は、中間地(関東地区)では7月25日~8月15日、暖地(九州)では8月15日~31日を目安とし、播種期に応じて株間を調整する。春まきの播種期は、中間地(関東地区)では12月下旬~3月上旬、暖地(九州)では11月下旬~3月上旬を目安とし、夏まき同様播種期に応じて株間を調整する。黒葉枯病に強く、しみ腐病に強いため、6月以降の収穫でより特性が活きる。冷涼地の初夏まき秋どりの播種期は、5月初旬~6月下旬を目安とする。
夏まきの作型で過度の早まき(7月25日以前)とすると、欠株が発生しやすくなり、根形の乱れや根部形状の不揃い、根長が20cmを超える青果物の割合が増加しやすくなるため、播種適期を守る。
青果出荷用の場合にはやや密植気味の株間5~6cm、加工業務用の場合には株間7~10cmを基準とし、栽植密度を設定する。
深まきは避けて覆土は1~2cm程度とする。
1粒まきも可能であるが、欠株を避けるために2~3粒まきを行うとともに、ネキリムシの防除を行うことが望ましい。
4.潅水
本品種は、発芽に際して水分要求度が高い。発芽と初期生育を揃えるため、播種直後から本葉2~3枚展開時まで十分に潅水を行うことが、本品種の特性を発揮させるための要点である。
5.雑草防除
初期生育が緩慢で雑草の生育に負けるケースがあるため、初期の雑草防除をしっかり行う。なお、圃場に発生する雑草の種類を考慮して除草剤を選定する。散布時期やニンジンの生育ステージ、気温、土質によって薬害を生じ易い除草剤があるため、除草剤の選定と散布時期の設定に際して、最寄りの普及所の指示に従うことが望ましい。
6.間引き
必要に応じ、本葉4~5枚期に間引きを実施する。
7.追肥
間引き後、生育状況に応じて追肥、中耕を行う。追肥は、窒素とカリ主体に、10a当たり窒素3kg程度を施用する。砂質土壌で肥料が流亡しやすい場合は、追肥の施用量を増やす。夏まき越冬どり栽培で土寄せを行う場合は、通路が葉で覆われる前、もしくは降霜前に実施する。本品種は吸い込み性が非常に強いため、従来の慣行栽培で土寄せを実施していない場合は土寄せは不要である。
8.病害虫防除
適宜、薬剤散布を行い、早めの防除を心がける。
9.収穫
洗浄時の裂根の割合を抑えるため、雨天直後の収穫を避ける。収穫の翌日に洗浄を行うとより望ましい。

おすすめポイント

カロテン含量高く、作りやすく美味しい。
熟期110~120日の周年栽培可能品種。揃い性抜群、総太型で高収量で黒葉枯病に強い。

特性-1

適作型   :春どり・秋どり・冬どり
早晩性   :中早生
吸込性   :極強
黒葉枯れ病 :極強

特性-2

根色   :濃鮮紅色
根長   :18-20cm
根形   :総太型

作型図
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